世界のAndo建築 泊。
堺から湾岸線を神戸方面に。
海の上を走るような高速道路だけあって、橋を渡るたびに、これが大きな橋?と何度も質問攻めに。
出発前に、娘たちと地図を描き、今回の旅の流れを描いてみた。
家からぐるっと海を回って、大きな橋を渡って、動物に会ってからホテルにいきます。
という1泊の新年旅行。
しかし、淡路島に行くのは、長女と次女は2回目なのにな、と思いながら。
よくよく考えてみると、長女は2歳、次女は生まれて間もないとき、覚えているはずもない…。
ようやく橋を渡ると、サービスエリアにて、休憩。
と、思いきや、さっそく観覧車に。
(5人で乗ってきました。)
ちなみに、そのうちひとりはアンパンマンです。
そして、到着したのは、イングランドの丘。
役目の終わった羊さんに会えました。
他にも、コアラ、ウサギ、いろんな動物にふれあうことができる公園。動物好きな娘たちにとっては有意義な時間。
また、公園はどこもきれいに整備されていて、いろんなイベントを開催してすごく頑張ってはる感じがしました。
楽しい時間を過ごしていると、早くも夕方。この旅のメインイベントである宿に向かう。
ナビを見ながら向かうが、本当に海沿いに到着地はあるものの、なぜかナビはいったん山からの迂回道路を示している。
なんで、こんな遠回りせなあかんねん、と運転手以外全員爆睡の中、またへんな道ナビやってるなとナビに多少切れてみる。
ナビの示す道を無視し、ひたすら海岸線を走って到着地の周辺に着く。
着いてみるものの、それらしき建物は見当たらず。
段々イライラしてきて、ふと上を見上げてみると、海岸線の崖の上にそびえ立つコンクリートの塊を発見。
これか…。
またそこから、ぐるっと迂回して、やっぱりナビ通りの道に…。
到着。
前面道路からは、庇は大きいがなんの圧迫感もない建物という印象。
TOTO シーウィンド淡路。
多分、研修用の目的で建てられたのでは、と思う。それにしても、ファサードからきれい。
玄関ロビーに入ってみると、さっそくシーウィンドウらしきものが。
窓の中には、コンクリートの塔が海を背景にそびえ立つ。
そして、額に飾られ、それはまさしく安藤忠雄さんのスケッチ。
受付を終えると、海に降りてゆくように階段が。
この辺も、見せ場なのだろうと感慨深げに見ていると。
「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」
「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」
世界のAndoさんの階段で…、コラ。
それにしても、コンクリートの打ち放しが美しい。
普段、そうコンクリートの打ち放しをすることもないが、コンクリートなのにとても質感があり、いたるところがシャープに創り上げられている。
ロビーで受付を終えると、客室へ。
誘導されたのは、いったん外へ。さっきから見えていた塔は、なんとエレベーター。
ロビーが8階で、客室が2階。エレベーターを使って客室へ。
前面道路からのファサードからは想像もできないスケール感がそびえ立つ。
客室に入っても、階段。
客室の玄関から、さらに1層下がり寝室に向かうというメゾネットタイプ。
客室に入ると、先ほどの解放感はなくまた、海もほとんど見えないが、窓からは山の中に入ったような緑が生い茂る。
存分に非日常を味わう。
お風呂の後は、夕食。
いつもの旅なら、街にダイブするところであるが、ここは周りになにもなく。
淡路産の海産物をメインに、嗜好を凝らした料理が並ぶ。
たまには、こんなんも、ええかな…。
ということで、このビールで、この日はヂ・エンド。
客室に帰ると同時に、深い眠りに入る。
「おい、起きろよ!」
一番早く、眠りについた父の号令が、まだ朝の暗い時間から響き渡る。(迷惑な人だな…。)
そして、全員眠い目をこすりながらも、外に集合。
何やねん、こんなに朝早くから…。
多少、怒ってる人もいてるが、そんなの関係ない。
東の空から、少しずつ、少しずつ、明るくなってきた。
一刻、一刻と、空の色が変わ、幻想的な景色が。
コンクリートで切り取られた景色。
自然って、美しい。
ただただ、そう感じる。
そんな時間でした。
2日目は、少し淡路島の海岸線を走り、帰路につく。
帰路につくといっても、寄り道が長い。
たどり着いたのは、神戸。子供たちと、食べ歩きをしてみようと試みる。
ここにきて、街にダイブ。
小さな旅行でしたが、子供たちといろんなことが体験できました。
こう見てみると、やはり体験、経験は大切だと思うし、
いろんな街に行って、いろんな建築を見て、いろんな人に出逢って。
人生の縮図のような旅。
子供たちにもたくさん経験してほしいし、また普段の生活の中でも大切にしたい。
そんな1年が、暮らせればと思います。
大阪府 堺市 泉北ニュータウン の 設計事務所 中古ストック を活用した 木の家 マンション 自然素材 耐震 断熱 リノベーション 西紋一級建築士事務所